「会計士なら転職は楽勝」──そう思っていませんか?
「公認会計士は市場価値が高いから、どこでも通用する」
「実務経験があれば、年収アップもキャリアアップも簡単」
転職相談に来られる会計士の方から、こうした言葉を何度も聞いてきました。
たしかに、公認会計士は希少性の高い資格です。
しかし――
“会計士だからこそ転職で失敗するケース”
“転職後に後悔する会計士”
これも、人材紹介の現場では決して珍しくありません。
私はこれまで、人材紹介会社で
- キャリアアドバイザー
- 法人担当(採用側)
の両方を経験し、数多くの公認会計士の転職を間近で見てきました。
この記事では、その中でも特に印象に残っている
「実話ベースの失敗パターン」をもとに、
- なぜ失敗してしまったのか
- どこで判断を誤ったのか
- どうすれば防げたのか
を、包み隠さずお伝えします。
人材紹介の現場で見た「会計士転職のリアル」
まず前提としてお伝えしたいのは、
転職で失敗する会計士は、能力が低いわけではない
ということです。
むしろ失敗するのは、
- Big4経験者
- 上場企業の監査経験あり
- 実務能力も高く、評価も悪くなかった人
こうした「スペック的には申し分ない会計士」であることが多いのが現実です。
では、なぜ失敗してしまうのか。
実際のケースをもとに見ていきましょう。
失敗例①「年収アップ」だけを軸に転職した結果…
実話:30代前半・Big4監査法人 → 事業会社CFO候補
この方は、Big4監査法人で約7年勤務。
マネージャー昇格を前に、
「監査はもう十分やった。
次は年収も上げて、事業側から支援をしたい」
という理由で転職を希望されました。
転職先は、
- 急成長中のベンチャー企業
- CFO候補ポジション
- 年収は+200万円
条件だけを見ると、かなり魅力的です。
しかし、入社後に起きたこと
実際に入社してみると、
- 経理体制は未整備
- 会計基準もルールも曖昧
- 社長は数字よりスピード重視
- 会計士の意見は「うるさい」と煙たがられる
結果、半年も経たずにこう言われました。
「思っていた仕事と全然違う…」
最終的には1年持たずに退職。
「年収は上がったが、キャリア的には遠回りだった」と後悔されていました。
失敗の原因
このケースの失敗ポイントは明確です。
- 年収アップを最優先にした
- 「その会社で会計士として何を求められるか」を深掘りしなかった
- 事業会社特有の文化・意思決定スピードを理解していなかった
「できること」と「やりたいこと」が噛み合っていなかったのです。
失敗例②「とりあえず監査を辞めたい」で動いた結果
実話:20代後半・Big4 → 会計コンサル
この方は、激務な監査業務に疲れ、
「とにかく監査を辞めたい」
という気持ちが強くなっていました。
転職先として選んだのは、会計系コンサルティングファーム。
一見、キャリアアップにも見えます。
しかし現実は…
- 業務内容は監査+α程度
- クライアント対応のプレッシャーは監査以上
- 稼働時間はほぼ変わらず
入社後、こう漏らしていました。
「結局、監査の延長線上だった…」
失敗の原因
- 「何から逃げたいか」だけで転職先を決めた
- 「次に何を得たいか」が整理できていなかった
- コンサルの実態を正しく理解していなかった
“転職理由がネガティブ一辺倒”だと、
同じ不満を形を変えて繰り返す可能性が高くなります。
失敗例③「会計士だから評価されるはず」という思い込み
実話:監査法人 → 上場企業経理
この方は、
「会計士資格があれば、事業会社でも重宝される」
と考えて転職。
しかし実際には、
- 現場の経理実務経験が浅い
- 社内調整や根回しが苦手
- 「正論」だけを振りかざしてしまう
結果、周囲とうまく馴染めず評価も伸び悩みました。
失敗の原因
- 会計士資格への過信
- 事業会社で求められる“別のスキル”への理解不足
事業会社では、
- スピード
- 柔軟性
- 社内コミュニケーション
こうした要素も非常に重視されます。
なぜ優秀な会計士ほど転職で失敗しやすいのか?
人材紹介の現場で感じるのは、
優秀な会計士ほど「選択肢が多すぎる」という問題です。
- 監査法人
- 事業会社
- コンサル
- FAS
- ベンチャー
- 独立
選択肢が多いがゆえに、
「なんとなく良さそう」
「条件がいいから」
と、深く考えずに決断してしまうケースがあるのです。
転職で失敗しない会計士が必ずやっていること
成功している会計士に共通しているのは、以下の3点です。
① 転職理由を言語化している
- なぜ今転職したいのか
- 何を変えたくて、何は変えたくないのか
② 「会計士+α」で求められる役割を理解している
- その会社でのミッション
- 期待値
- 評価されるポイント
③ 第三者の視点を入れている
- 自分一人で判断しない
- 業界を知る人に壁打ちしている
人材紹介を使う=甘え、ではない
正直に言います。
会計士こそ、転職支援サービスをうまく使うべき
です。
理由はシンプルで、
- 求人票に書いていない情報を持っている
- 企業側の「本音」を知っている
- あなたの市場価値を客観的に見られる
からです。
特に、
会計士・管理部門特化の転職支援であれば、
- キャリアの方向性整理
- ミスマッチ防止
- 長期視点でのアドバイス
が受けられます。
まとめ|「失敗しない転職」は準備で決まる
公認会計士の転職は、
簡単そうに見えて、実は落とし穴が多い。
- 年収だけで決めない
- 逃げの転職をしない
- 資格に過信しない
この3点を意識するだけでも、失敗確率は大きく下がります。
もし今、
- 転職すべきか迷っている
- 自分の市場価値を知りたい
- 失敗事例をもっと知りたい
そう感じているなら、
一度、会計士・管理部門特化の転職支援に相談してみてください。
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